モデル 菜奈ちゃん
 
  公開 2025年06月06日
 生後5歳9か月から始められる予定でしたが、家族の病気と入院があり、7歳1ヶ月から実際の訓練開始となりました。
 今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
☆ 生育歴
 41週1日で陣痛促進剤を使用しましたが、自然分娩でした。体重3170g。
 全前脳胞症(holoprosencephaly)・気管支閉鎖症の告知を受けました。
 告知を受けるまでの経過は、妊娠30週で水頭症を疑われ、紹介された超音波マタニティークリニックのエコーで発見されました。
 首がすわったのは3カ月。寝返りを始めたのは8カ月。
 生後11ヶ月で訓練を開始しました。
 自分で座れる様になったのが1歳2ヶ月。
 1歳3ヶ月からUFO歩行器で歩行練習と言われ、練習を開始しました。
 1歳8ヶ月で四つ這いをする様になりました。
 掴まり立ちを始めたのが2歳3ヶ月。
 気管支閉鎖症の治療で、肺の一部を切除しました。2歳8ヶ月の時。今は年に1回、CT撮影でもって経過を診ています。治療も運動制限も有りません。
 2歳8ヶ月からPCWで歩行練習を開始。
※ 訓練会に通う関西の保護者から、菜奈チャンは「歩ける様になるのではないか?」と 疑問を投げかけられ、5歳9か月の時にお会いして、歩行を可能にしたいとの事で加入されたのですが…
↓・↓・↓・
∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→生後7歳1ヶ月
○ 生後5歳9か月時の状態
 臥位から座位迄問題なし。四つ這いはゆっくりする様に促しても、四肢を早く動かし、スピードをコントロールできないのか?PCWでの歩行は可能だが、重心が後ろにあり、歩行は不能。
 下肢装具・松葉杖・クローラーを用意するように準備を進める。
→ 実際に訓練開始7歳1ヶ月
 しゃがみこんだ姿勢から介助しても立ち上がる事はできない。
 臀部・大腿部上部、この辺りを支えても立っていられない。重心が後方となり支える手に寄りかかってくる。
 四つ這いは相変わらずスピード走行。
 松葉杖歩行は、怖い事もあるようだが、杖も足もバラバラに動き、立っていられないし歩行練習にもならない。
→ 訓練開始5ヶ月
 あれから5回目か?・6回目の訓練で、松葉進度4となる! 訓練回数がはっきりしないのは、訓練会と水野記念病院を併用して訓練法を学んだから…
 松葉杖歩行訓練を開始して、6か月未満で松葉進度4となった子どもは、独歩に至る確率が高いのだが、この子どもは…
 PCWでの練習期間が長いと、独歩に至る事が難しい例を沢山に診ているから…
 菜奈ちゃんは、関節の固い箇所も少ないし、遅れても順調な成長を送ってきているので独歩に至るのも半々の確立か?
 保護者は歩く事を希望しているし、親子の笑顔を見たい私、菜奈ちゃんには歩いて欲しいと思うのだが・・・
↓・↓・↓・
◎ 指導する者からの期待と希望
 菜奈ちゃんの様な子どもを沢山診てきているが、菜奈ちゃん程に機能の発達に疑問を感じる事は久しぶりです。
 でも、これが世の中の標準? こんな事を世の中の障害のある親子が知らないでいる事が不思議です。
↓・↓・↓・
 
@ トップに戻る
 

  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美