モデル 亮一郎君
 
   加筆訂正  2025年09月18日
   公開   2025年08月21日
 3歳9か月からのLS-CC松葉杖訓練
 今まで親子で受けていた訓練(運動療法)を諦め、水野記念病院に通う事となりました。
 他のお子様の記録も載せてあります。どんな子どもの発達経過なのか確認してみて欲しいです。貴方の子どもと比較してみては…
※ この亮一郎君の様に、自治体が麻痺の子ども全体に対してぼいた法で治療するなど、とんでもない事と考えるのですが…
 
☆ 生育歴
 切迫早産で入院していたところ陣痛がきてしまい、在胎24週で700gにも満たない状態で産まれました。
 日齢2日に重度の頭蓋内出血があり、すぐその後に限局性腸穿孔と続き、助かる確率は50%と伝えられた事もあります。
 その後も未熟児網膜症や頭蓋内出血後の水頭症によりシャント手術など、1歳までに5回ほど手術を受けました。
 また頭蓋内出血が重度であったことから、脳性麻痺の診断を受けました。
 NICUとGCUに長くお世話になり、退院できたのは1歳を少し過ぎた頃でした。
 首がすわったのは→9ヶ月頃:修正6ヶ月
 寝返りを始めたのは→12ヶ月頃:修正9ヶ月
 自分でお座りを始めたのは→2歳頃:修正1歳9ヶ月
 四這いを始めたのは→2歳頃:修正1歳9ヶ月
 つかまり立ちを始めたのは→1歳9ヶ月頃:修正1歳6ヶ月
 歩行練習に入ったのは→まだしていません。伝い歩きができなければ始めないとの事。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→3歳9か月
訓練初回
問い:初めての訓練で、今までと違っていた点や同じ点があったならば教えて欲しいです。
 また、水野のセラピストからどの様な指導を受けたのか教えてもらえると嬉しいです。
答:ストレッチの後、装具を履いて立つ練習をし、最後に松葉杖を使って歩行練習をしました。
問い:ストレッチの内容、今までと違う点はありませんでしたか?
答:ストレッチにかける時間と部位の多さが違う点です。特に手に関しては今まではなかったです。
 ストレッチでは、主に右手の大胸筋の硬さ、股関節の硬さ、扁平足の指摘がありました。
問い:装具を履いての立位と杖歩行、装具を履く事をどう感じましたか?
答:今まで装具を履いた事はありませんでした。
 立つ練習では初めて装具を借りて履き、数秒間何にも掴まらずに立てた事に驚きました。
 装具を用いる事で歩行につながるならば、すごく良いなと思います。
問い:立位をしてみて、今までのPTが歩行について否定的だった事をどう感じましたか?
答:いろいろな考えがあるのかも知れませんが、歩行に向けた訓練をしてもいないのに、可能性さえ潰してしまう方向性には疑問を感じています。
問い:松葉杖歩行を体験して、どう感じましたか?
答:松葉杖を使った歩行訓練では、先生に手伝ってもらいながら、マットからエレベーター前までの(約7m)の距離を往復できました。何とか足を交互に前後に出して進んでいて、たまに足が交差してしまっていました。右手の麻痺が強いので、松葉杖をしっかりと握っていられない様子も見られました。
 初めは自分で足を出せなかったのですが、たまに自分で足を出せる場面もあり、感覚を掴みやすいように感じました。最後の方は先生に代わって私が介助の練習をさせてもらったのですが難しかったので、子どもと一緒にコツを掴んで行きたいです。
 全体を通して本人は緊張しつつも楽しんでやっていたので良かったです。まだわずか1回ですが、実践的な歩行訓練ができて、大変嬉しく感じ、今後も頑張りたいです。
2回目の訓練
 ストレッチは立位の時に足首が外側(外半足)に傾いてしまうので、それに対する方法を教えていただきました。
 装具を履いての立位は、同じ時間のお子さんが同年代だったで気になって集中できず、あまりうまくいきませんでした。
 松葉杖歩行は今回は前回よりも先生の介助が少なかったです。左半身は足も杖も自分で出す様子が見受けられました。右半身は足は自分で出せるのですが、杖は先生に前に出してもらいました。
 左側の足や杖を出す時に、右側が踏ん張りきれずお尻から体勢が崩れてしまう様子がありました。また前回と同様に出した足が交差してしまうこともありました。
 また松葉杖と足の装具をお借りして、家で練習することになりました。
問い:左右の足部の動きは、ずいぶん違いますか?
答え(水野PT):足はそう変わらない様に今は感じます。(立位や歩行での使用練習が無かった為に今は判断できません。)
問い:左右別の装具の作成が必要ですか?
答え(水野PT):必要無いと考えます。
問い:松葉杖を握りにくい右手、紐で結わいてみては?
答え(水野PT):一応掴んではいるのでちょっと様子を見たいです。
問い:スタビライザで立つ必要は無いですか?
→この件は装具を貸し出すという話を先週されていたのですが、今週は話に出ず私も忘れていました。次回聞いてみます。
問い:ストレッチを継続して、松葉杖歩行が可能となるまで、股・膝・足関節の手術の必要はどうですか?
答え(水野PT):今のところ不要と考えます。手術は急がず、松葉杖歩行が可能となった後で必要になるかどうか診ます。
4回目の訓練
 3回目の訓練は、家庭の都合で休みました。
 前回、松葉杖と装具をお借りしたので家でも練習していました。杖を介助で出してあげると、両足とも自分で出せました。杖は歩行中に握るのもやめてしまい困っていました。
 今回の訓練で上記を相談したところ、両手とも固定していただきました。すると両手とも杖を自分で出せる場面もありました。(左は割りとスムーズに右は指示を出して何とか…) ただ杖を出す位置が安定しておらず、出した場所を直すことが多かったです。
 両手を固定するベルトをお借りできたので、家で練習します。
問い:松葉杖歩行練習を実践して、難しく感じたのはどのあたりでしたか?
答え:ストレッチや松葉杖を手に固定する方法など、細かい点を家で再現するために覚えることが多い点です。予め本を読んで頭に入れておいて良かったと思います。
 立位で重心が後ろに行く事で、立位の練習の際に後ろに倒れる場合は、助けずにそのまま倒れさせると言うのはやっています。
問い:松葉杖歩行練習は、ただ上手く練習する事に、今後の機能アップが関係してきます。どのくらい練習できますか?
 週に何回。日に何回。一回の練習時間は?
答え:ほぼ毎日練習しています。一日に一回で、ストレッチと歩行訓練合わせて30分ないくらいです。
問い:水野の訓練は1時間余りと思うのです。これに比較して30分は短いと思うの
ですが、この点をどの様に考えていますか?
答え:確かに短いですね。気になるところではありますが、時間を作るのが難しく、短時間でも毎日継続することを目標に今はしています。
5回目の訓練
 訓練中だいぶ気が散っていて松葉杖にぶら下がって遊んだりしていましたが、先生の介助を受けながら足と手を出すことができていました。
 家での練習では口頭の指示で足と手を出せるようになってきたのですが、出す位置が悪くバランスを崩しそうになっています。
 すみません、スタビライザのことを失念してしていたので、今週は忘れないようにします。
 先週、たまたま惣一郎君(https://ls-cc.github.io/lscc/model04.html)と同じだったので、お母様とお話しできました。
 惣一郎君がエレベーターのボタンを押しに行ったり、お友達に挨拶をしに行ったり、自由に歩き回っていました。聡一郎も自分の思うように動けるように歩くことを目標に頑張ります。
6回目の訓練
 スタビライザの練習を始めました。家に持ち帰り練習します。
 現状は膝が伸び切っていない事と、身体が前に傾いていました。
 スタビライザを前に傾けた時は、踏ん張った後に手を前に着いて、自分で立位まで姿勢を立て直していました。左右に揺らした時は、怖かったようで、泣いていました。
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◎ 指導もしていない私の期待と希望
 まだ訓練を開始して1週間余が経過しただけだが、保護者の訓練に関する期待と希望がはっきりとしているので、期待に応えられるように、保護者の夢が叶うようにアドバイスをしていきたいです。
 保護者の目から感じた水野記念病院スタッフの指導内容もお知らせしていきたいです。
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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美